神と仏と鬼の里、国東半島の古刹「長安寺」に初めて行きました、この冬。
こっとん村の蕎麦を目当てに豊後高田にやってきて、カメラ散歩をした時のこと。
この記事では長安寺についてお伝えします。
長安寺は近くの天念寺との間に遊歩道が設けられていると、軽いハイキングコースにいいのかな?と気になっていたお寺です。
四季を通じて花が楽しめるから「花の寺」とも言われているようですが、ネットやSNSではあまり情報がよく分からなかったから、もう行ってしまったほうが早いんじゃないかと。
中世の六郷満山で最大の寺勢を誇り、仏像なのか神像なのか分からない不思議な「太郎天」が祀られている
長安寺はその昔かなり勢力が強いお寺とのことで、山岳宗教において神聖な存在とされる「子供」の姿をした「太郎天」が祀られています。
普段は鍵がかけられており、見たい人はお寺入り口近くの屋根付の小屋にあるチャイムを鳴らしてお寺の人を呼んでお堂の鍵を開けてもらって入ります。
通常のお寺の閲覧には300円、太郎天を見るのは別に300円が必要なので小銭の準備をしておくと慌てずに済んで安心です。
太郎天を見なくてよければ、300円だけ箱に入れたら他の場所は自由に観覧できるようでした。
私はせっかくなので太郎天を見たいとチャイムを押しました。
お堂の中には求菩提資料館で見たような銅板法華経と同じような銅板(どちらもレプリカ)も保管されていました。
求菩提山で見つかった銅板法華経の本物は国宝として太宰府市の九州国立博物館に寄託されていて年に数回見ることができるようです。
長安寺の銅板の本物も別に保管されているとのことでした。
同じ銅板とは…何かつながりがあるのでしょうか。
石段を登って長安寺奥の院へと
太郎天を見た後は、少し進むと左側に長い石段が見えました。
「そちらは奥の院ですよ」とお寺の女性の方に教えてもらい、登ることにしましたが結構長い。
ヒールだと後悔すると思うので、スニーカー推奨です。
登りきったら身濯神社(みそそぎじんじゃ)

国東半島といい、今自分が住んでいる豊前といい、神社とお寺は仲良しなんですよね。
登りきったら鳥居と神社がありました。
奥の院=神社?
GoogleMapで見ると「身濯神社」ですが、口コミを見ると「六所神社」とも情報があります。
うーん、よく分からない。いつかお寺の方に尋ねてみましょう。
さらに先に進むと大木と石仏
社の奥へ行くと大きな木の下に

石仏と石の祠が並んでいました。


本堂の周りには仁王像と狛犬
降りてじっくり本堂の周りへ。
敷地内には石造りの仁王像や狛犬が祀られています。




国東半島の歴史の本を以前読んだ時、「石仏たちは単なる芸術品ではない。信仰の対象である」と書かれていたことを思い出します。
「都の木像よりも、もっと身近な存在」であるとも。
素朴さと、明るさを感じる石仏たちでした。
裏の山は「屋山」頂上まで登れるらしい
坂道を登っていく人たちを何人か見かけていたら、神社の女性から「展望台があるんですよ」と教えてくれました。
片道40分ほどで、登山装備でなくても大人でスニーカーを履いているなら登れそうな感じでした。
あぁ、時間があれば登ってみたかった…!

とはいえ登らなくても本堂付近からでも十分眺めは良し。上に行けば更によいのかなと気になるのです。
豊後高田市 長安寺の情報
〒879-0721 大分県豊後高田市加礼川635