佐賀県唐津旅行の終わりに、市内のお茶屋さん「びんつけや茶舗」に行きました。
嬉野のお茶はよく飲んでいたけど唐津のお茶は初めてで、自分用に買って帰ったお茶がとても美味しかったので、お伝えします。
からつ茶とは
佐賀県でも有数のお茶の産地である唐津地区。温暖な気候と恵まれた自然の中で、苦みと旨みのバランスが良く、しっかりとした風味を持つ“上級煎茶”と、 すっきりとした香りとさっぱりとした味わいが楽しめる“ぐり茶”(玉緑茶)といった2種類の”からつ茶”が栽培されている。これらのからつ茶の栽培には、県の特別栽培認可が必要で、生産者のからつ茶栽培履歴の保存など、徹底した品質管理が行われており、消費者が「安全・安心」なからつ茶が楽しめるように努めている。
旅ぐるたびから引用
唐津は佐賀県内では嬉野に次ぐ第二の生産地、徹底した品質管理が行われているそうです。
こちらの記事によれば様々なコンテストでも受賞している、美味しさに定評のあるお茶のようですね。
そもそも佐賀県は日本茶発祥の地!
実は佐賀県は日本茶発祥の地なんですよね。
日本茶をもたらしたのは、臨済宗の開祖「栄西禅師」とされ、現在から約800年前の西暦1191年、佐賀県脊振村にある霊仙寺(りょうせんじ)内石上坊の庭に、日本で始めて蒔いたとされています。
JAさがサイトから引用
宋(現在の中国)で修行を終えた栄西は、多くの経典と一緒に薬草として茶を育てようと、種を持ち帰り育てる場所を探しました。
佐賀県と福岡県の県境に連なる脊振山には、中国の山並みを思わせる眺望の素晴らしさがあり、茶と同じツバキ科の仲間で、国の天然記念物に指定された「千石山サザンカ自生北限地帯」※であることも、宋から持ち帰った大切な茶種を蒔くのにふさわしい場所として選んだ理由と思われます。
※指定日:昭和32年7月2日
宋で修行を終えた臨済宗の開祖「栄西禅師」が1191年、佐賀県内の背振山にあるお寺の庭に、経典と共に持ち帰ったお茶の種を撒いたのが始まりのようです。
お茶は嗜好品ではなく、元々は薬草として扱われていました。
緑茶といえば今ではその効能の広さと深さから、日本のスーパーフードとも言われますが、昔の人たちはよく知っていたのかもしれません。
お茶のおかげなのか、栄西禅師が当時にしてはとても長生きだったという情報もあります。

唐津のお茶屋さん「びんつけや茶舗」へ

市内のからつキャッスルに泊まった翌日に、近くでお茶屋さんが無いか探したところGoogleのレビューに惹かれて立ち寄ったのが、びんつけや茶舗です。

この緑の布が目印です。
創業400年という歴史があるお店。
元々は昔の人が髪を整える「びんつけ油」を扱っていたお店が、明治時代になって日本茶を取り扱うようになったようです。
なるほど日本髪をしていた人たちが、明治になって髪型が変わり「びんつけ油」でセットしなくなったということですね。
購入した唐津茶

お店の方に「からつ茶のなかでも一番美味しいお茶をください」とお伝えしたら、「一番ならこれです!」と自信を持っておすすめしてくれたのが、左の朱色の袋の「さえみどり」です。
家庭用のおすすめは、右側の「白折」。
子供たちにも飲ませたかったので、オリジナルの上ほうじ茶「もえぎ」も買いました。(真ん中)
美味しいお茶の入れ方も教わって、北九州へ帰りました。
からつ茶の感想

朱色のパッケージの中には白い紙袋、その中に緑茶が入っていました。
(朱色のパッケージの右下側のシミは私が水でぬらしてしまったもの…)

沸騰したお湯を湯呑みに注ぎ、湯呑みのお湯を急須にそっと入れます。
そして90秒タイマーをアレクサで指定。

「びんつけや茶舗」の方イチオシのからつ茶「さえみどり」をひとくち飲んでみると、普段飲んでいる緑茶と味が全然違う!
旨味がすごい。濃いと言えばよいのか。
普段使いのお茶と金額が違うとは言っても、1袋で結構な回数を飲むことができます。
この味は忘れられないので、唐津に行った時は買いたいですね。
いやもう通販でも欲しい。

そしてこの「上ほうじ茶 もえぎ」も美味しかったです。
幼稚園児と小学生の子供も、「苦くない、美味しい」と飲んでいました。
もちろん大人が飲んでも、美味しいほうじ茶でした。
通園・通学時のお茶は、しばらくこのお茶でした。
飲み切ってしまったので、これもまた買いたいです。
びんつけや茶舗への情報・アクセス
〒847-0055 佐賀県唐津市刀町1516
https://karatsu-bintsukeya.business.site/