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「新京築風土記・白山神社の大樟」 – カメラを持って京築の歴史を巡ってみた。

「新京築風土記・白山神社の大樟」 – カメラを持って京築の歴史を巡ってみた。

歴史とカメラが好きなWebライターが、豊前エリアの歴史の専門家から教えてもらった本を携え、あちこち巡っている。

この記事では既に何度も訪れている、豊前市下川底の白山神社の大樟についてお伝えしたい。

遠くからでも目を見張る大きさ

豊前市街地側から求菩提山方面へと伸びる県道32号線を走り、途中左折して白山神社へと向かう。

住宅街の中の道は狭く、対向車が来ませんようにといつも願いながら通るが今のところ対向車が現れたことは無い。

橋を渡れば白山神社は目の前だ。

豊前市 下川底 白山神社の大樟

遠くから見える大きな緑の塊は森ではない。

一本の樟だから驚きだ。

樹齢1300年「宇佐の斧始めの御神木」

「新京築風土記・白山神社の大樟」 – カメラを持って京築の歴史を巡ってみた。
豊前市 下川底 白山神社の大樟

「新京築風土記」によれば、樟の高さは31.5メートル、幹周りは胸の高さで14メートル弱だという。

樹齢1300年といわれ、県の天然記念物に指定されているそうだ。

「宇佐の斧始めのご神木」と地元の人たちが崇敬していると書かれていたが、「斧始め」とは聞き慣れない言葉だ。

本で「大分県宇佐市の宇佐神宮には3つの御殿があり、それぞれ33年ごとに建て替えられた。この式年造営は元禄4(1880)年に始まったとされる。神殿造営の木材を調達するのが杣山で、作業を始める際の神事が『杣始め(そまはじめ)』または『斧始め(おのはじめ)』と呼ばれる儀式だった」と解説されていた。

この儀式は豊前の国の「三大大クス」がある神社でそれぞれ執り行われていたそうだ。

白山神社の大楠の木の下以外にもう二箇所。

それは築上町本庄の「大楠神社の大楠」の下、もう一箇所は大分県中津市の「斧立神社の大楠」の下。

宇佐神宮

宇佐神宮の御殿は左から「一之御殿」「二之御殿」「三之御殿」と並んでいて、順に八幡大神、比売大神、神功皇后が祀られている。

なぜか二之御殿が1番大きいのが謎とも言われている。

儀式が行われる場所と御殿の組み合わせは、第一の御殿は築上町本庄の「大楠神社の大楠」の下、第二の御殿は白山神社の大楠の木の下、第三の御殿は大分県中津市の「斧立神社の大楠」の下と決まっているそうだ。

樟は八幡神の神木とされている。

そういえば宇佐神宮の御殿のすぐそばに大きな楠のご神木があり、「EXILE(エグザイル)」のUSA(うさ)さんがプライベートで訪れた際、アルバムのミリオンセラーをご神木に祈願したところ、大ヒットにつながったという話で有名だ。

神社の中には

豊前市 白山神社

白山神社には貴重な「白山神社石造如来形座像(残欠)」も祀られている。

豊前市 白山神社

小さな祠の回りには石灯籠。既に土と落ち葉に埋もれているものも。

おわりに

本には他にも白山神社で行われた神事に関する掛け札が求菩提資料館で保存されていることなども伝えられていた。

詳しい歴史を知りたい方はぜひ本を手にとってほしい。

白山神社の情報(住所・地図)

〒828-0075 福岡県豊前市下川底

駐車場あり(白山神社横の大樟農村公園の駐車場が使用可能)

ABOUT ME
ぶぜんノート
豊前在住のフォトライターです。豊前市・中津市・宇佐市・豊後高田市及び周辺のおすすめグルメやお土産、スポット、役立ち情報を伝えています。温泉・日本酒・ローカルグルメ・歴史・低山登山が好き。SNSのフォローはお気軽にどうぞ。
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