移住前は少し遠かった国東半島。
それが豊前市に移住すると、高速道路なしでも1時間〜1時間半あれば今まで行くのが難しかった場所に行くことができる。
春先に少し時間ができたので、国東半島の真ん中より少し北の夷谷温泉に行くことにした。
ナビどおりに行くと難しいルートだった
この時、運転者は運転上手な夫が担当。
Googleのナビで設定したら一つの道がセットされた。
豊後高田市の市街地側から548号線を通り、654号線、653号線と夷谷温泉の南側から行くルート。
しかしこのルートは運転下手な自分だったら難しいルート。
クネクネと細い山道を行くルートだった。
おすすめは海側からのルート
豊後高田市市街地側から行くなら海沿いを通るルートがおすすめ。
ほとんど信号がないような道をスイスイ。
離合が難しい箇所は無かった。
夷谷温泉への道のり
坂道を上ったり、下ったり、大きな神社仏閣の前を通ると夷谷温泉に着く。
通過した神社仏閣や巨石、ロングトレイルのコースなどなかなか濃いスポット揃いだった。

ネットではかなりの山奥の温泉と書かれていたけど、温泉の周りは舗装道はきちんと整備されていた。
海側のルートからだと難なくたどり着けるし、駐車場も広く無料で使えた。

駐車場で会った乗り合いタクシーの運転士さんによれば、乗り合いタクシーは下の集落と行き来があり、公共交通機関でも来ることができるそうだ。
温泉の感想
家族湯などはなく共同の温泉のみ。
女湯に入ったら、入口からサウナ、水風呂、ジェットバス、内湯が並んでいた。
奥には横に長い木のベンチ。
洗い場にはリンスインシャンプーやボディソープもあった。
外には露天風呂もあり。
山の上だからか空が近い。
お湯はかけ流しで、緑っぽいにごり湯だった。
ちょっと鉄っぽい匂い。でも悪い匂いではなかった。
嬉野温泉のようなアルカリ性のツルツル系ではなく、キュッとしたさっぱりした入浴感。
常連さんに話を聞くと
「いつもより露天風呂の温度が熱いのは、多分急に暖かくなったから。寒い時は加温するからね。ジェットバスのほうが温度が低くて浸かりやすいよ」
「ここのお湯は別府よりもいい。膝の手術をしたばかりなのに、数日通ったらもう杖が取れた」
泉質をネットで調べると詳しい情報が見つかった。
情報の宝庫である。
泉質は硫酸塩泉で、大分県内でも稀少な泉質です。
別府温泉地球博物館から引用
硫酸塩泉は、含有成分によりカルシウム硫酸塩泉(石膏泉)、ナトリウム硫酸塩泉(芒硝泉)、マグネシウム硫酸塩泉(正苦味泉)に分かれます。浴用等の適応症として、
「石膏泉」は、カルシウムの鎮静効果が高いため、昔から「傷の湯」「中風の湯」といわれ、高血圧症、動脈硬化症、脳卒中、慢性関節性リウマチに効果があり、打身、切り傷、火傷、痔疾、捻挫にも良いとされ、皮膚病では乾癬(かんせん)、慢性湿疹、ニキビ、皮膚のかゆみにも良いとされています。
「芒硝泉(ぼうしょうせん)」は、高血圧症、動脈硬化症、外傷に効果があります。また、無色透明無味無臭ですが、ナトリウム分を多く含んでいるため、血圧を下げ、痛みを和らげる鎮静作用があります。
「正苦味(せいくみ)泉」は、他の硫酸塩泉と同じ効果があり、特に高血圧症の血圧を降下させ、 脳卒中後の麻痺を改善し、動脈硬化予防の効果があります。無色透明無臭。特有の苦味があります。マグネシウム分を多く含んでいるため、血圧を下げ、痛みを和らげる鎮静作用があります。
おんせん県おおいたの中でも珍しい硫酸塩泉らしい。
群馬県の伊香保温泉と同じ泉質。
色は現在緑っぽいにごり湯だけど、乗合タクシーの運転士さんによれば、夷谷温泉が始まった当初はもっと赤っぽい色だったらしい。
温泉を汲む場所が変わってから今のように緑っぽい色になったと話してくれた。
湯上がりさっぱり。外でクールダウン

温泉を出ると右手に梅と屋根付きのベンチが見えたので行ってみた。
梅の花と橋が絵になる。

橋には「貴船橋」と書いていた。
貴船といえば貴船神社とか地名で浮かぶけど、何かの名残だろうか。

温泉上がりの一杯にビール…は無理でも炭酸なら気分が出る。
キリンレモン美味しい。
でもパッケージかやけにお酒っぽい気が…
夷谷温泉の情報(住所・駐車場)
〒872-1201 大分県豊後高田市夷1851−1
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