豊前市に移住する前から「お田植え祭」のことは知っていました。
北九州市から求菩提山の登山に出かけた時、のぼりが立っていたからです。
「へえ、一度行ってみたいな」と思っていたものの、コロナの影響で中止が続き、昨年2022年はひっそりと縮小して再開していたようです。
そのお田植祭に2023年は見に行くことができました。
その日のことをこの記事でお伝えします。
朝から雨…本当に開催するの?
お田植祭に誘ってくれたのは、主催者側のメンバーの家族の方でした。
先に行っていると聞いていただけど、当日は朝から雨。
本当に開催するのだろうか?と心配しながら豊前市街地側から求菩提山に向かいました。
お祭りの開催場所は国玉神社中宮の下の広場ということは、苔むした石段が滑りそうだったので、両手が使えるようにリュック、傘を持たずにすむよう上下レインウェア、足元はトレッキングシューズと登山スタイルで出かけました。
歩くと暑くなるから脱ぎ着ができる前開きのアウターと、防寒用にカイロも準備。
後で知りましたが、お田植祭は雨でも必ず開催するらしく、中止は無いとのことでした。
駐車場は求菩提山入り口の手前に臨時駐車スペースが使えた
この時は幸い家族が車で送ってくれたので、駐車場のことは考えずに済みましたが、今後お祭りに来ることがある方の参考に。
山の麓側の求菩提公共駐車場を越えて坂道を上っていくと、左手に車が並んで停まっているところがありました。
誘導する豊前市役所の方がいて、そこが臨時の駐車場所であることを教えてくれました。
詳しくは以下の記事にまとめています。
豊前市役所の車で座主坊園地駐車場まで送ってもらえた
求菩提山入り口付近のスペースに人や車が見えました。
「ここから豊前市役所の車で座主坊園地駐車場まで送ります」と声をかけられ、ほかの同乗者の方と一緒に送ってもらいました。
「行きだけで申し訳ないのですが…」とは豊前市役所の方。
いえいえ、雨の中だったので大変助かりました。
完全に自力で行くつもりだったのでありがたいサポートでした。
座主坊園地駐車場のそばでゆず茶の接待とあられの販売、手作りのお弁当の販売
座主坊園地駐車場の奥、トイレの先の階段を上ると屋根付きのベンチスペースがあります。
この日はそこに女性たちがいて、ゆず茶の接待を受けました。

こちらではお田植え祭弁当が販売されていました。
私のぶんは先に祭に向かった知人が既に購入済み。
枝川内の「あじさいの里」が手作りしている里山弁当です。
お米も手作りのおかずもとても美味しい。

ゆず茶を飲みながらあられの試食。
綺麗な色のものも全て天然の食材そのもの、体にやさしいお菓子です。
子供へのお土産に買って帰りました。

接待を受けた後は長い石段を上っていきます。
石段の右側の砂袋が積まれた道のほうが歩きやすかった。
獅子の口から水が流れていた

中宮へと向かう途中、獅子の口。
江戸時代に作られたという石像です。
修験者たちが飲んでいたそうです。
晴れの日はまず水が出ていないのですが、この日はたくさん流れ出ていました。珍しい。
国玉神社の拝殿で岩屋神楽奉納

国玉神社中宮に到着。
この日はお祭仕様なのか華やかです。

雨なので拝殿で岩屋神楽が奉納されていました。
知人から送られてきたプログラムによると10:30〰神楽奉納とありました。

拝殿の奥には神輿が見えます。

以前大富神社公式インスタグラムで「豊前の神楽の鬼は猿田彦大神」と伝えられていました。
それを知って以来、ついそのことが思い出されます。
お田植え祭 神事
神楽奉納の次は神事です。
国玉神社中宮下の広場に移動しました。
雨がやんだおかげで屋根がなくてもカメラで撮影できました。

13:00からの神事は厳粛な雰囲気。

歴史を感じる猿田彦大神の面も祀られていました。
お田植祭 行事
プログラムによると「お田植際 行事」に続きます。


雰囲気が一転して、観客からもドッと笑い声が出る和やかさでした。
農民役は「腰が痛いのう」「面倒じゃ」と自由にぼやき、牛(役)も気ままに進んだり、しゃがんだりと味がある演技です。
色々な人から「楽しい祭」と耳にしていましたが、なるほどこれがと。
気になる方はぜひ実際に見に行っていただきたい。