豊前市街地から真っ直ぐ求菩提山方面へ、32号線を車で走っていると左手に大きな鳥居が目立っている神社があります。

道路側から見て大きな鳥居、そしてさらに奥、こんもりした山の麓にも鳥居が見えます。


鳥居から鳥居に向かう道、周りの景色が緑豊かでとても綺麗です。
豊前市の名所として有名な枝川内のアジサイランドが見える位置です。

鳥居を越して、麓の鳥居へ。

階段を昇ると神社らしい光景が広がります。

神楽の舞台でしょう。
豊前市含め、旧豊前国にあたるエリアでは神社には神楽の舞台があります。


歴史を感じる狛犬。

こちらも狛犬…?あまり見ない形です。

鳥居が何箇所もあるのですね。
日吉神社について
豊前市公式ホームページによると
山人(やもど)走りという珍しい神事が行われ、山に帰る神様をお見送りしその後に神楽が奉納されます。
豊前市公式ホームページから引用
「4月13日」「見事な江戸時代の神殿が残る神社で、地元に神楽通がいて珍しい演目が見られることもあります。」とも書かれていました。
山人を「やもど」と呼んだり、山人走りという珍しい神事が行われるなど、大変興味深いです。
「山人走り」でGoogle検索してみたら、以下の情報が見つかりました。
さて、この求菩提山麓に日吉神社とうそぶき八幡神社という二つの神社があり、「山人(やまど)走り」と呼ばれる神事が伝わっている。
十月、稲穂が求菩提の山麓を黄金色に染めるころ、山人走り神事は行われる。日吉神社の山人走りは、まず、神官と世話役とが神社前に勢揃いするところから始まる。神社本殿の両脇の柱には、赤・青一対の鼻高の面が取り付けられている。これは「火の王・水の王」である。
日本財団図書館ホームページから引用
福岡県豊前市に鎮座する嘯吹八幡神社の「山人走り」は、疫病退散と霜月の収穫祭である。豊穣を祈願する予祝、再生の儀礼が結合したもので、白装束の男2人が根付の榊をもって走る。古くから次官の頭屋の家のみで参加し受け継がれ、一般の人は参加できず、山人が神として走るすがたを見てはいけないとして、行われている事自体を知っている人は少なく、今までその実態は殆ど知られていなかったものである。
國學院大學研究開発推進機構日本文化研究所ホームページから引用
「山に帰る神様」というのはどの神様でしょう。
歴史の本によれば、古来日本人は自分達の先祖が亡くなれば山に行き(帰り)、山から里にやってきて自分達を助けてくれると考えていたようですが。
神社に由緒書がなく、豊前市公式ホームページにもこれ以上情報がなかったので、残念わかりません。
もし取材などで何か知ることができたらまた追加していきたいと思います。
日吉神社の場所
(記事の写真は2021年6月のものです)