九州にやって来てから「磨崖仏」のことを知った。
岩壁に刻まれた大きな石仏が大分県にあると。
臼杵石仏は磨崖仏の中でも木造りの像と同じように立体的であることが珍しい、国宝扱いの石仏。
初めての臼杵旅行の目的地の一つになった。
臼杵石仏とは
国の特別史跡に指定され、彫刻部門として九州初の国宝に指定された、大分県臼杵市の磨崖仏(通称:臼杵石仏)です。
磨崖仏とは自然の巨石や岩壁に彫刻した仏像のことで、大分県内の数多くの地域に残っています。
この臼杵石仏は平安時代後期から鎌倉時代にかけて彫刻されたと言われる石仏群。
「臼杵石仏」と言っても単一の石仏を指すものではなく、古園石仏群、山王山石仏群、ホキ石仏第一群、ホキ石仏第二群から成るものです。
磨崖仏のなかでも臼杵石仏ほど立体的に彫られているものは珍しいそうです(ほとんどの磨崖仏は平たい)。
木彫りの仏師の作ではないかと推測されているものの、石仏造営に関する史料は一切残っておらず、誰が何のために造ったのかは今でも謎と言われています。
多くの学者や歴史愛好家からは、時代的に豊後の武士団としてこの地で活動した豊後大神一族・臼杵氏が関わっていたのではないかと考えられています。
臼杵石仏へ

臼杵市内から車で20分もかからない場所に「臼杵石仏」があります。
綺麗な道路を進みながら、田んぼの光景が目に入って来ます。
山と田んぼの緑がとても綺麗でした。

広い無料駐車場に車を停めて歩き、窓口で入場券を購入。
途中綺麗な小川で錦鯉が泳いでいました。

順路を歩き、まずはホキ石仏第二群の場所に到着です。
その場にいたガイドの方から「昔の人は膝をついてお祈りしていたから、石仏もその人たちに視線を合わせて彫られているんですよ」と教えていただきました。
なるほどと自分も膝をついて、昔の人たちの視線で撮影していくことにしました。

現地に行ってみないと知ることができなかったお話です。
次はホキ石仏第一群の場所へ進みます。




ホキ石仏第一群は彩色が一番残っていました。
作られた当時はとても鮮やかだったことでしょう。

次の石仏の場所へと進んでいたら、古そうな鳥居が見えてきました。
調べてみたら「日吉神社」のようでした。

登っていくと社殿がありました。
目を引かれたのが、三方向に別れる道にそれぞれ鳥居が立っていたこと。(写真を撮っていなかったのが残念です)
臼杵石仏にあまりに隣接しているので、何か関わりがあるのでしょうか。

日吉神社から元の道に戻って次に山王山石仏(さんのうさんせきぶつ).。
優しい表情です。

先に進むと「金剛力士立像」。
看板が分かりやすく説明してくれています。

石仏の上には劣化しないように全て屋根が作られていました。

最後は古園石仏です。

中央の石仏は以前頭が落ちてしまったのを元に戻されました。
「首がつながった」として「リストラ除け」にご利益があると言われています。

古園石仏の反対側の風景です。
とても綺麗な場所でした。
臼杵石仏の情報・アクセス
〒875-0064 大分県臼杵市深田804−1
http://sekibutsu.com/