北九州に住んで初めて英彦山を知りました。
少し関わりがあった企業経営者の方が「よくお参りに行くよ」と言っていたのを聞いたぐらいでしたが、九州の修験道の山としてはとても勢力を誇ったそうです。
豊前坊高住神社

英彦山の麓からグネグネ道を登ってしばらくし、ようやく高住神社に辿り着きます。
駐車場に車を停めて、鳥居から石畳を登ります。
鳥居の手前には杖が置かれていました。

最初の鳥居の次から雰囲気がガラッと変わるようです。
階段の段差が高くないので、思ったよりラクに登れました。

途中崖側を見ると、緑の壁。
英彦山は水源地です。

高住神社の御神木である天狗杉です。
樹齢850~900年と言われています。

天狗杉の先には社殿があります。

社殿の裏側です。窟に食い込むように建てられています。
神社の方にお話を伺うと、虫や動物が入るので維持が大変とのことでした。
また、この窟の奥は誰も立ち入ったことがないそうです。

こちらは窟がある岩山の頂上付近です。
「天狗岩」と言って神社の御神体なのですが、木を天狗の鼻に見立てると顔のようです。

社殿の神額は「高住神社」ではなく「豊前坊」でした。
明治維新の際に豊前坊から高住神社に変えられたそうですが、地域の人たちはずっと「豊前坊」と呼んでいたと神社の方に聞きました。

社殿の前の狛犬。
苔がライオンのたてがみのように見えます。

社殿の前の階段脇の狛犬です。
こじんまりとして可愛らしいです。

あまり見ない外見の狛犬ですね。
工事で偶然見つかった地中に埋められていた神額

工事で神社内の地面を掘り起こしていた時に偶然見つかったという神額がありました。
朱色の塗料が残っているそうで、塗料が落ちるといけないので洗えないそうです。
何と書かれているのでしょう。まだまだ分からないことが多いのですね。
豊前坊高住神社の情報
〒824-0721 福岡県田川郡添田町大字英彦山27
https://takasumi-jinja.jimdofree.com/
instagram
高住神社とは「豊前坊高住神社」
豊前豊後の開拓神
豊前坊高住神社公式ホームページから引用
豊前坊高住神社
社伝によりますと、御祭神は豊前豊後の国の守護神として、もと鷹巣山に祀られ人々の病苦を救い、農業や牛馬・家内安全の神として古くから崇められ、社殿は遠く継体天皇の御代(約一五○○年前)藤山恒雄によって創建されたと伝えられています。
又、当神社は豊前坊天狗神としても有名で、欲深く奢りに狂った人には天狗を飛ばせて子供をさらったり、家に火をつけたりして慈悲の鉄槌を下し、心正しく信仰する人には家来の八天狗をはじめ統べての天狗を集めて願い事を遂げさせ、其の身を守ると伝えられてきました。英彦山豊前坊は九州の天狗群の棟梁格で、霊力が抜群という天狗倒しでも有名です。
御祭神
豊日別命…豊前豊後の住民の守護神(豊日別国魂神とよひわけのくにたまのかみ)
天照大神…日の神
天火明命…稲穂(農耕)の神(天照国照彦火明之命あまてるくにてるひこひあかりのみこと)
火須勢理命…鎮火(火伏)の神(火燗之命ほのすすみのみこと)
少名毘古那命…禁厭きんよう(祈祷)医薬の神
主祭神は豊前豊後の国の守護神である「豊日別命」です。
豊日別命は「もと鷹巣山に祀られ」とありますが、鷹巣山とは英彦山の東にある、一ノ岳、ニノ岳、三ノ岳という3つのピークで構成されている山の総称のようです。
その後、藤山恒雄によって今の高住神社の場所に遷されたと言われています。
またこの高住神社で有名な「豊前坊」。
とても霊力が強い天狗と伝えられているようです。
「欲深く奢りに狂った人には天狗を飛ばせて子供をさらったり、家に火をつけたりして慈悲の鉄槌を下し、心正しく信仰する人には家来の八天狗をはじめ統べての天狗を集めて願い事を遂げさせ、其の身を守る」
神社の由緒などで、悪人と善人に対しての振る舞いをこれほどはっきり言い切っているのは珍しい気が