何度も訪れた世界遺産、宗像大社 辺津宮。
その手前の看板「花と祈りの寺」という表現がずっと気にかかっていた。
ある時立ち寄ってみたら、そこは予想を超える規模の空間が広がっていた。
別格本山「鎮国寺」とは
弘法大師(空海)は、第16次遣唐使船で入唐の砌、大暴風雨に遭遇されました。この時危難を救わんが為、海の守護神宗像大神をはじめ諸仏菩薩に祈誓を込められたところ、浪間に不動明王が示現されました。右手に持たれる利剣で波を左右に切り払われると、荒れ狂う風波は瞬く間に静まり、無事唐土に着くことが出来たのです。
鎮国寺公式ホームページから引用
首都長安(西安)において、青龍寺の恵果阿闍梨から真言の秘法を授かり、大同元年(806)に帰朝された弘法大師は、まず宗像大社に礼参されました。その時、屏風山に瑞雲が棚引くのを観られ、奥の院岩窟において修法を始められたところ、「この地こそは鎮護国家の根本道場たるべき霊地」とのお告げをこうむり、一宇を建立し、屏風山鎮國寺と号されました。
鎮国寺の公式ホームページを読むと、初めて唐に渡ろうとした空海が大暴風雨に遭遇。
その時、宗像大神や他の菩薩に祈ると不動明王が波の間に現れ風雨を静めてくれました。
無事空海たちは唐に渡り、唐で真言の秘法を授かることができました。
後に帰国した空海はまず宗像大社にお礼に行き、その時屏風山にたなびいていた瑞雲に導かれ、屏風山の奥の院の岩窟で修行を始めたところ、お告げを受けて「屏風山鎮國寺」を開いたそうです。
真言を唐で授かり、帰国してすぐに開いたお寺だから「真言宗最古」なのですね。
昔は宗像大社の神宮寺だった
「神宮寺」とは神社に付属して建てられたお寺のことです。
日本固有の神道(自然崇拝+祖先崇拝)と奈良時代に外から来た仏教が融合した神仏習合思想が明治時代より前は一般的でした。
宗像大社の神宮寺として鎮国寺が栄えて来ました。
鎮国寺は「花と祈りの寺」と銘打たれ、年中花が咲いています。
鎮国寺の様子
四季の移ろいを写真に撮ろうと写真愛好家がよく訪れています。
私も鎮国寺の景色が好きで度々訪れました。

鎮国寺入り口付近のお地蔵様。

手洗い場。

池のところに「きかざる」「いわざる」「みざる」

小さな石仏がたくさん。

池のほとりに並ぶお地蔵様。



石仏写真を撮る前に作法などあれば知りたくて書籍を購入しました。
石仏だけでなく風景の撮影についても学べました。
撮影をあまりしない方でも写真集としてもおすすめの本です。
鎮国寺のアクセス
〒811-3506 福岡県宗像市吉田966